直近2年以内に有料パソコン教室で受講経験のある20代から40代の男女 約2,000人を対象に「社会人の学び直し(リスキル)に関するアンケート調査」を実施しました。
【アンケート調査概要】
- 調査方法:Webアンケート調査
- 調査対象者:全国の20~49歳の男女(法人除く)
- 調査期間:2022年7月29日~2021年8月12日
- 調査人数:2,035名
調査結果サマリー
- 受講のきっかけは「就職・転職に有利」「手に職」「将来のため」
- パソコン教室を利用した理由は「独学」では得られない「正しい知識」を「急いで習得」したいから
- パソコン教室の決め手は「教室で講師から直接学べる」かどうか
- パソコン教室はオンライン完結がトレンドからスタンダートに変化
受講のきっかけは「就職・転職に有利」「手に職」「将来のため」
2年以内に有料のパソコンスクール or パソコン教室を受講し、卒業(修了)した経験のある方にパソコン教室の受講のきっかけについて質問したところ、1位 「就職・転職に有利(1,025名)」 2位「将来のため(985名)」 3位 「スキル、手に職をつけたいと思ったから(956名)」 など曖昧ともいえる、抽象的な要因が全体の43.6%を占め、「仕事でスキルが必要になったから」「興味がある内容だったから」といった明確かつ具体的な理由よりも多い結果となりました。
どのように利用できるのかは未定ながら、間違いなくパソコン技術は将来的に必要とされるスキルと見なして受講をしていた方が多いようです。長期化するコロナ禍の中、漠然としながらも強く存在する「将来への不安感」が学習モチベーションにつながっていることがうかがえます。
パソコン教室を利用した理由は独学では得られない「正しい知識」を「急いで習得」したいから
YouTubeやWebサービス等無料もしくは低価格で学べる環境が手に入りやすい現在、なぜ有料かつ一定の受講期間を必要とするパソコン教室を受講しようと思ったのか聞いてみたところ、1位「正しい知識を身につけたかった(1,004名)」が突出して多く、2位「急いで習得する必要があった(876名)」、3位「独学では無理と思った(796名)」と続く結果になりました。
一定のコストをかける理由として「正しい知識」を得るためという方が多いようです。無料でも学べるたくさんのサービスがありますが、アンバランスな偏った知識を習得してしまう可能性も否めません。パソコン教室が用意した講座や教材を使用し、その道の専門家であるインストラクターの授業を受けることができれば、自分で無料のサービスを探して独学するよりも結果的にコストパフォーマンスが勝ると判断した方が多いと思われます。
パソコン教室選択の決め手は「教室で講師から直接学べる」かどうか
最終的に契約したパソコン教室の決め手は何だったのかについて質問したところ、1位「教室で講師から直接学べる(297名)」2位「自宅でオンライン完結で学べる(251名)」が突出して多い結果となりました。お金をかけて学ぶ理由として「独学は無理と思った」が3位に上がっていましたが、講師に直接教えてもらうことで挫折せずに続けることができると思っている方が多いといえそうです。
パソコン教室はオンライン完結がトレンドからスタンダートに
最終的に契約したパソコン教室の決め手について世代別に分析してみたところ、20代では1位が「自宅でオンライン完結で学べること」となり、30代・40代の1位「教室で講師から直接学べること」よりも重要視していることがわかりました。
コロナを経験し、オンラインやテレワークが身近になった若い世代にとって、パソコン教室は「通う」ものではなく「自宅で受講するもの」として定着しつつあることがうかがえます。また、教室に見学に行くということが無いためか、20代では「実績がある(企業研修)」「実績がある(就職・資格)」などを重視する割合が30代・40代の世代より高くなっています。
そして年代が上がるにつれて「自宅でオンライン完結で学べること」は決め手から外れ、「教室が自宅や近所にある」・「費用が安い」などの利便性や継続して通いやすいかどうかを重要視する結果となりました。
このアンケートを調査を通じて、コロナ禍そして社会人のリスキルが注目される現在、多くの社会人は「将来への不安」をモチベーションとして学んでいることが見えてきました。Winラーニングではこれからも学びのお役に立てるよう、仕事に役立つ様々な講座や研修を提供してまいります。